アンプル

TAMアンプルは測定中にサンプルをカロリメーターに保持するために使用されます。アンプルには、オープン型とクローズド型の2種類があります。クローズド型アンプルでは、測定中にサンプルを操作しません。オープン型アンプル (マイクロ反応システムとも呼ばれる) では、サンプルはカロリメーターへの挿入後に操作できます。これらには以下が含まれます。

• クローズド型アンプル – 大部分の実験では測定中に実験条件を変更する必要がありません。そのような実験はクローズド型アンプルで実施できます。

• オープン型アンプルマイクロ反応システム – マイクロ反応システムは、測定中にサンプルを操作する必要がある場合、常に使用されます。マイクロ反応システムを利用すれば、気体または液体をサンプル上で灌流させたり、1つの物質を別の撹拌された物質に注入したり、サンプルを制御された相対湿度または蒸気圧にさらしたりすることができます。サンプルはガラス、ステンレス鋼、またはハステロイ製の反応容器へロードされます。その後、この反応容器 (1、4、20 mlから選択) はマイクロ反応アンプル上でシールされます。

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TAMアンプル

使い捨て圧着シールガラス製アンプル

使い捨てアンプルは使用後に捨てることができ、洗浄が不要なので、非常に便利です。圧着シールアンプルは低温範囲の実験に最適です。アンプルのサイズには、3、4、20 mlがあります。

ステンレス鋼製アンプル

これらのアンプルは一般的なステンレス鋼またはハステロイから選択でき、ガラスと反応するサンプル、高温で分析するサンプル、または、実験中に気体が発生してアンプル中の圧力が上昇する可能性のあるサンプルに使用されます。アンプルの蓋はねじ式で、サイズは4、20 mlから選択できます。

加熱シールアンプル

加熱シールアンプルはアンプル上部でガラスを融解させることでシールされます。ゴム製キャップが反応に関連する気体または液体の影響を受ける可能性がある場合に推奨されます。反応物は完全に気体に包まれます。最大サンプル容量5 mlまで対応できます。

TAM Airアンプル

20 mlクローズド型アンプルはすべて、TAインスツルメントから現在入手でき、TAM Airカロリメーターで使用できます。20 mlアンプルにはガラス、ステンレス鋼、HDPE (プラスチック) があります。

Admixアンプルはモーター付とモーターなしがあります。セメント/水の混合物のような懸濁液の場合は手動攪拌をお勧めします。液体システムの場合は、撹拌にモーターを使用できます。

滴定アンプル

TM_IsoTitrationAmp着脱式のアンプルによって、業界で並ぶものが無い実用性を達成しています。TAM-ITCアンプルは容易に取り外すことができ、装置の外部で洗浄できます。他社の製品ではセルが固定される設計になっているため、実験の間に徹底的な洗浄が必要となり、目視点検を実施することができません。また、TAM-ITCアンプルのオープン型容器によって、固体懸濁液、生細胞が付着した固相マトリックス、高分子などを反応容器にロードできます。これにより、固相系に結合しているリガンドを測定できます。この種のマトリックス実験は競合他社の固定セル装置で実施することはできません。

TAM-ITCでは、100から2.5 mLまでの幅広いサイズのシリンジが利用できます。注入体積/流量は高精度シリンジポンプによって制御されます。各ポンプは2つのシリンジをサポートできます。さらに、2つのポンプは、酵素の反応速度の分析に役立つ1つの滴定アンプルに取り付けることができます。このオプションは競合製品にはありません。

灌流アンプル

灌流灌流アンプルは現在もっともシンプルなマイクロ反応システムであり、通常はナノカロリメータに使用されます。液体または気体がアンプルを通って灌流し、出口チューブから排出されます。気体はTAM Assistant™ソフトウェアが制御するマスフローコントローラーを使用して灌流されます。液体はペリスタルティックポンプを使用して灌流されます。灌流アンプルは流れる気体/液体からの発熱速度を測定するため、または、灌流アンプルに置かれたサンプルに対する気体/液体の影響を測定するために使用できます。灌流アンプルのサイズには、1、4、20 mlがあります。

RH灌流アンプル

RHperfusionRH灌流アンプルは所定相対湿度の気体をサンプル上で灌流させ、出口チューブから排出します。相対湿度は2つの低質量マスフローコントローラーによって制御されます。片方はサンプルに気体を直接送り、もう片方はサンプルの前に2つの加湿チャンバーに気体を通します。TAM Assistant™ ソフトウェアはサンプル上の相対湿度と総流量を制御します。このソフトウェアは、線形昇温または段階的昇温における湿度を変化させるためにも使用されます。RH灌流アンプルのサイズには、1、4、20 mlがあります。加湿チャンバーで水以外の溶剤を使用することも可能です。加湿チャンバーは溶剤の蒸気圧を変化させて気体をサンプルに送ることができます。